今回は求人の工夫について紹介します。
求人会社(媒体)選びのポイント
求人売り手市場の現在、企業はあの手この手で人材確保をしようとしています。特にパート人材の確保は難しく、飲食系やコンビニは悪戦苦闘している状況のようです。
そんなとき求人会社(媒体)は何を選べばよいか悩むところでしょう。現状では特にパートスタッフに関してはハローワークに求人を出してもほとんど反応は無いでしょう。
求人会社(媒体)選びは地域によっても違いがありますのでどこが良いとは一概には言えませんし、求人業界が好景気で新規参入者も多く玉石混合の状態です。
介護求人は四六時中求人出ししていなければ、なかなか人が集まらない状況です。継続的に求人を出し続けるためには、ネット求人の方が有利でしょう。
ポイントは以下のように整理できると思います。
1 ハローワークには一応出しておく(3か月ごとに更新)
最近、ハローワークの求人検索のデータベースにリンクを張って求人情報を掲載している民間サイトが増えています。
その意味でもハローワークには一応掲載し、定期的に更新しておく姿勢が必要でしょう。更新しないと優先順位が下がってしまいます。
2 掲載無料の成功報酬型の求人会社(媒体)を選ぶ
掲載課金型は掲載料が掛かるだけですが、掲載期間が終わると再度掲載しなければならないので継続的に求人を出すにはコスト負担が大きいです。
応募課金型は応募があったら課金される仕組みですが、面接まで行ったら課金というように、サクラの応募を排除しているような場合はOKですが、単なるネット上の問い合わせにも課金されるようであれば避けた方が良いでしょう。
採用成功した場合のみ課金される掲載無料の求人サイトをお勧めします。
3 地域で強い会社(媒体)があればそれを選ぶ
地方では大手でなくても求人情報力の強い会社があるようです。介護事業所は地域密着型ですので、地域の人たちに情報が届きやすい会社(媒体)を選ぶことが重要です。
首都圏は概ね大手が強いため、そのような会社(媒体)は無いかもしれません。
4 高額の祝い金を出すような会社(媒体)は緊急時以外使わない
昨今、看護師などで高額のお祝い金を出す会社(媒体)がありますが、当然費用は事業者持ちです。祝い金を貰ってすぐに辞めてしまうような人もいるようですので、緊急に人材を確保しなければならないような時以外はあまりお勧めできません。
5 広告などの露出の大きい会社(媒体)を選ぶ
求人事業というのは漁業に似ています。魚がいそうなところに網を張ったり、撒き餌をして魚を捕るのが漁業です。求人事業も仕事を探す人を沢山引き付けている会社(媒体)が一番儲かるのです。
そのためには効果的に網を張り撒き餌を撒かなければなりません。それが広告です。
テレビや各種媒体で仕事を探している人にアピールしている会社に、やはり人は集まってきます。
最近この求人会社の広告よく見るな、という会社があったらそこを利用してみるのも手でしょう。
もしそこが、成功報酬型の掲載無料サイトであれば、それがベストです。
求人情報の掲載方法
これまで述べてきた働きやすさなどのポイントをできればアピールしたいものです。
具体的には以下のような感じです。
「子育てママのための短時間正社員制度あり!!」
「急な子供の病気で休んでも正社員がしっかりフォーロー!!」(パート向け)
「長期有給休暇取得制度あり(10日の長期休暇が取れます!!)」
「パートさんの有給取得支援制度あり!!」
「初心者・介護無資格者歓迎、丁寧に指導しますので不安なく働けます!!」
などなど、差別化できるポイントをアピールできると良いでしょう。
筆者は研修などで、介護の仕事を探している人に求人情報を見る際、注意する点として以下のことを教えています。
求人をする際、参考にしてください。
1 給与は総額よりも公正さが重要
給与総額が高くても必要に応じ各種手当が公正に出ていなければ結局同じです。介護事業の給与は収入が介護給付ですからそれほど差別化はできないものです。
高い給与をアピールしてくる会社よりも残業や資格、研修手当や移動手当などが公正に支払われているかが重要です。
賃金を公正に支給する仕組みがしっかりとしている会社は、人事がしっかりしており、人事がしっかりしている会社は概ね会社自体もしっかりしています。
2 年間休日日数の多い会社は働きやすい
年間休日日数がほかの会社よりも多い会社を選んだ方が、当然休みが多く働きやすい会社と言えます。
3 月に1回程度研修がある事業者を選ぶ
これは問い合わせたり面接で聞くしかありませんが、月1回研修のある事業所は各種加算を算定しているはずですから、収入に余裕があり、他の事業所よりもきちんとしていると考えられます。
4 各種支援制度が充実している
資格取得や産休育休などへの支援制度の充実をアピールしている会社はそれだけ社員を大切にしている会社であると言えます。
次回は求人におけるホームページの重要性について紹介します。