訪問看護 実地指導対策セミナー

7月23日(土) ソフィアメディ株式会社様主催の「訪問看護 実地指導対策セミナー」にて講師を務めさせていただきました。

http://www.sophiamedi.co.jp/news/#1469412615-451758

多くの方にご参加いただき誠にありがとうございます。

セミナーの内容の一部はこのブログでも紹介しておりますのでご覧ください。

 

★参加者のお話を伺って感じた事

≪請求事務担当者と現場の認識の違い≫

特に加算の算定時、請求事務担当者と訪問看護の現場でうまく連携がとれていないため、書類の整備が正しくできないのではないということを感じました。

たとえば、初回加算を請求する場合、請求事務の担当者は要件に該当すれば、普通に初回加算を算定するのですが、

現場の方では、算定要件である「訪問看護計画書」を新規で作ることを認識しておらず、実地指導で請求間違いを指摘されやすいようです。

これは、ターミナルケア加算などにも言えることで、ターミナル期の利用者様であれば請求担当は普通に加算を算定するのですが、現場の管理者などが記録書に記入するべき内容をしっかり理解していないため、あとで指摘されてしまうようなケースが多いような感じがしました。

こうした、請求過誤を避けるには、請求事務の担当者が加算を算定する場合の要件を、日ごろから現場の管理者等にアナウンスするとともに、実際に書類の内容を確認するようにしたほうが良いでしょう。

現場で加算の算定要件を完璧に理解し書類を整備できるようにするのは、現状では多少無理があるような気がします。特に請求事務の担当者と現場の管理者の距離が離れているような場合は、なおさらでしょう。

 

≪サテライトの訪問看護計画書≫

また、気になることとしてサテライトでの訪問看護計画書の作成者が看護師や訪問看護師になっていないケースがあるようです。

訪問看護計画書の作成者は看護師や保健師でなければなりません。サテライトといえども、准看護師や理学療法士が作成した訪問看護計画書は認められません。

場合によっては、サービス提供そのものが認められず、サテライトの訪問看護サービス全部が返還対象になる場合もありますので、注意したいところです。

 

今後もこうしたセミナーに及びいただければ幸いです。